IFの世界のIFの話

□不二誕生日記念
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「オイ、そこのお前さん」


表向きの自隊・八番隊で平隊員にしてみれば少し過酷な、14番隊副隊長として見れば暇潰し以下の任務を終えて帰ってきた所を七番隊副隊長に声をかけられた。


「僕、ですか? 射場副隊長」


回りには任務を終えてぐったりしている他の隊員もいるのだが、確実に自分を見て言っている。


「ああ。お前さん、任務帰りみたいじゃが、なかなかやるようじゃのう」


確か、ブン太の所にも似たような喋り方の奴が居たなーっと考えながらも返事をする。


「たまたま運が良かっただけですよ」


いつもの、何を考えているか解らない笑みを浮かべてごまかす。
だが、へばっている隊員が余計な一言を言ったせいで、周助にとって面倒な展開になってしまった。


「良く言うよ………大虚を一人で倒した癖に」


周助達の任務は流魂街に現れた虚の討伐。
10人程で討伐に向かい、何とか倒すも、運悪く新たに大虚が出て来てしまったのだ。
他の隊員は疲労と初めて見る大虚に抱いた恐怖からその場を動けなかった。
その為、唯一動ける上に唯一大虚を倒せる周助が渋々一人で退治したのだ。


「そいつは本当か! じゃったらワシと手合わせ願おうか」
「僕なんかじゃ、相手になりませんよ。それより、京楽隊長辺りに何か用でもあるのでは?」


無理矢理道場に引っ張られながらもどうにか回避しようとする。
だが、「エエから、エエから」と聞く耳を持ってくれなかった。





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