IFの世界のIFの話

□芥川誕生日記念
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「ふぁぁー」


眠い………。
昨日も徹夜する羽目になっちゃったし。


「俺、医療班なのに徹夜で残業とか……」


あー、日差しが暖かい。


「……zzzzz」


今日も俺は授業中に仮眠をとる。
お昼の時間と部活の時間になったらがっくんか亮……あ、宍戸の方ね。が起こしてくれるし。




―――――――




「ろ………。起きて、ジロー」
「んー……、おはよ……」


眼をこすりながら机から顔を上げる。
気配で誰か他のクラスの人が俺に近づいて来ていたのは知っていたが、目の前には珍しく滝の姿があった。


「ほら、早くしないとミーティングに遅刻しちゃうよ」
「分かった〜」


俺は眠い目をこすりながら部室へと移動した。
部室ではもうすでに全員集まっている。


「おまたせ、跡部」
「おし、萩ノ助達も来た事だしミーティングを……って、おい、ジロー! 起きろ!」


ベンチに腰掛けた途端、俺は睡魔に負けて眠りに付いた。
眠りと言っても浅い物で、皆の話し声は聞こえている。
今日は四番隊の仕事をしてて出来なかった書類をかたさなきゃ………。


「たっく、今日もかよ。まあいい、誰か後でジローに伝えとけ」


そうして、気が付いたら放課後の部活の時間になっていた。
生きていた頃受けた虐めのせいで、俺は人の気配がすると眠ることが出来なくなってた。




梔子隊に拾われるまで。




隊長が俺を拾ってくれたお陰で熟睡とまではいかないが、人前で仮眠を取れる様になれた。
それでも、人の気配が無い時しか熟睡は出来ないけど。








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