IFの世界のIFの話

□とっぽゲーム
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それは、ある日の事だった。


「亮はいつも変な食べ方すんねんな」
「そう? クスクス」


その日はお昼休みに、食後のデザートとして皆でお菓子を摘んでいた。


「そうだぜ。ガキん頃からいーっつもこう」
「きのこの山を分解して食べるのはまだわかりますが…………」


日吉の視線の先にはチョコだけが剥ぎ取られたたけのこの里が。
この前には、プリッツを縦に割って食べていた。


「でもでも、楽Cーよ」


そういうジローはポッキーのチョコだけを先に食べている。


「そういう問題、なんですか?」


普通にポッキーを食べていた鳳は思わず眉を潜める。
だが二人は構わず食べ方を変えようとしない。


「でも、これはまだ良い方なんだぜ?」
「その言い方だと、まだまたありそうだね」


一人スナック菓子を食べている滝も亮の奇行が気になるらしい。


「ああ。上げればキリがねぇぐらいな。中でも一番変なのが、トッポだ」
「トッポ? あれをどないしたら変に食べれるん?」
「普通に考えたら回りを削ってって所でしょうが……」
「亮さんはその上を行くんですか?」


不穏そうに後輩ズが見守る中、たけのこの里を食べ終えた亮が顔を上げる。


「何、トッポゲームの事?」
「うわー、懐かC〜」
「トッポゲーム?」
「ポッキーゲームみたくトッポを食べる事じゃなくって?」


幼なじみ以外が不思議そうに首を捻る中、当たり前の様に答えた。


「トッポゲームは中のチョコを吸うゲームだよ」






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