梔子隊

□第三話
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隊舎の中を色々案内した後、最後に道場の様な所に案内された。
そこにはある意味忘れたくても忘れられない相手、越前リョーマがいた。


「おや? 越前、青学はいいの?」
「うん。オヤジが性能チェックついでに虚退治もしとくって」
「へぇ、ボウヤも死神だったんだ。」
「………ねぇ、俺の方が年上なんだけど。ってか、何で此処にいんの?」


ボウヤと呼ばれるのが相当嫌らしく、かなり不機嫌だ。
それに、どうやら謙也と入れ違いになったらしく、幸村がいる理由を知らないらしい。
顔を背けて笑いを堪えている周助を横目に幸村は質問に答えた。


「ブン太に仲間にならないかって誘われてね。そういえば、ボウヤは何歳位?」
「(死んだ理由聞いたのに……)………大体、70」
「俺、ブン太より上だよ。フフッ、残念だけどボウヤはボウヤだ」
「嘘!? え、だって人間……」


見た目は自分の先輩達と変わらないのに、物心がつく前から一緒にいる丸井より年上だという事に驚きを隠せない越前。
一部始終を見ていた周助は我慢の限界だったらしく、思わず声を漏らす。


「――――クスッ」
「周兄まで!?」


自分の兄貴分である周助はこの事を知っていた事にも驚く。


「ゴメンゴメン。それより、霊圧のコントロールの練習を始めよう。それが出来なきゃ次には進まないからね」
「分かった」


そうして、この日はひたすら霊圧のコントロールを繰り返し練習した。






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