IFの世界のIFの話

□不二誕生日記念
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「一本!」


周助の木刀を弾き飛ばし、決着がついた。


「僕なんかじゃ一生かかっても勝てませんよ」
「じゃが、平にしとくのはもったいない腕ぜよ」
「そんな事ないですよ」


バレない程度に手を抜いて、射場副隊長に負けた周助はギャラリーの中に見慣れた姿を見つける。


「あれ? 祐太? どうしたの?こんなところで」


射場副隊長に一つ断りをいれると弟の元にまで移動した。


「隊ち……にいが呼んでたぜ」
「太一が? わざわざ有難う。祐太も行く?」
「あー、ちょっとこの書類を持って帰らないといけないからな……後で行くよ」
「だったら付き合うよ」


二人は祐太の表向き所属している13番隊に移動した。
祐太が書類を置きに行っている間、周助は門の前で待機している事にした。


「あれ? 祐太のお兄様ではないですか」


そこに朽木ルキアがやってきた。


「君は、確か朽木ルキアさんだっけ。祐太がお世話になってるよ」
「い、いえ! 私の方こそお世話になっています」


ルキアにとって祐太は入隊当時から普通に接してくれた、数少ない心を許せる友人なのだ。


「毎日楽しい?」
「はい。祐太が梔子隊として活動してい無い時、色々と現世の仲間の話をしてくれるんです」

祐太もルキアを信じ、心から信頼している為本当の事を伝えてある。
そんなルキアは何処か嬉しそうに答える。
心の底から毎日が楽しいと思えているのだろう。


「そうなんだ。あ、そうだ。今度うち(14番隊隊舎)に遊びにおいでよ」
「いいのですか?」
「うん。何か言われたら僕が許可を出したって言っておけば問題ないし」


そこに祐太が戻ってきた。


「あ、もういいの?」
「おう。ってか何でルキアと兄貴が一緒にいんだよ」
「たまたまここで会ったのだ。では失礼します。またな祐太」
「おう。今度は合宿の話でもしてやるよ」


ルキアと別れて14番隊の隊舎に二人は向った。




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