IFの世界のIFの話

□幸村誕生日記念
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どさっ―――


「こ、こ……は?」


周りを見渡すと、見た事のない建物が存在していた。
彼、セイ・ヴァルディアにとっては、だが。


「! ………カルロ!?」


見たことのない景色に眼を奪われていたが、一緒に来た筈の仲間の事を思い出し、辺りを見渡す。
すると、自分の懐から一つの光の球が現れた。


「カル、ロ………?」


セイの呼びかけに答えるかの様に光の球は瞬く。
それに満足したのか、その場から立ち上がり、再び辺りを見渡した。


「此処が『異世界』って奴なんだろうね。シーカーとブロートは一体何処に?」


何か情報を得ようと少し歩きだす。
すると、この世界の人間が声をかけてきた。


「お前さんが管理外の魂を増やした犯人か」
「………誰?」


シーカーが封印してくれてるお陰で満足に力が使えない中、最大限に警戒する。


「俺は厳密には違うけど、魂のバランサー、死神だ」
「死神………」


この世界ではAKUMAの替わりに死神がいるのか……と頭の中で考えていた。
ふと、一つの可能性が閃いた。


「死神さん、確か『魂のバランサー』って言ったよね?」
「おう、言ったぜ?」
「だったら、最近二つの魂がこの世界にきていないかい?」
「んー、聞き覚えはないな……」
「そう……」


どこか寂しそうな表情を浮かべて光の玉を大切そうに懐にしまった。





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