頂き物

□確信犯?(笑)
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「どう?修ちゃん」

「……流石鬼道、といったとこか」


そう真っ黒のサングラスを光らせ、河川敷で練習中の雷門の練習を見る修ちゃん
助手席から少し乗り出して見れば、かなりスパルタな基礎特訓の真っ最中
うわーきつそう
それでも昔よりも体力は上がっているみたいだ

確かに、流石鬼道さんって感じかな。ドSっぽい。修ちゃんはそっちの意味で言ったみたいで何だか笑える

「里佳…」

「んー?あ、修ちゃん天馬くんが」

「当たっているんだが」

「うん。顔面にボール当たって、…ん?わぁあ!ご、ごめん!」


見るのに夢中になってて気づかなかった
修ちゃんの腕に、その、胸が当たっていました…
は、恥ずかしい!

あわてて謝ると一つ息を吐いて窓を閉じる修ちゃん


「俺的には…悪くはないがな」

「わっ、セクハラ!」

「それはどっちだ」

「む!」

ぎゅうと頬を軽く摘ままれる。ごめんなさい。調子乗りました
だって今日は虎丸くんもいないし、久しぶりのデートみたいなもの。ま、仕事なんだけどね

痛い痛いと笑いながら言うとつまむのを止めてするりと頬を撫でた
片手でサングラスを外して鼻と鼻が付きそうなくらい近づけられる


「あまり、煽るな…。俺が我慢出来ないやつだと里佳はよく知っているだろ?」

「ん、」


柔らかく唇を押し当てられすぐに離れる


「ね、確信犯だって言ったら?」

「もっと、遠慮がなくなるな」

「ふふ、それは困るなぁ」


へらりと笑って修ちゃんの唇に重ねた

-end-
 

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