捧げ物

□続・ゲレンデの魔力
1ページ/1ページ


鬼「じゃあ、さっき説明したとおりやってみろ」
前「えっと…こうして、こう、で…ぶわぁぁっ!」

ひぃぎゃあああああああ
こ、こけるううううううう
ズサーッドサッ

鬼「お、おい大丈夫か」
前「うー…難しい…」
鬼「さっきのは体重が後ろにかかったからこけたんだ。前傾姿勢でしっかり先を見て滑るんだ。そうすれば大丈夫だ」
前「説明聞いてもいまいちわからないー…」
鬼「しょうがないな…ちゃんとみてろよ」

すると鬼道さんがお手本を見せてくれて
軽々とした身のこなしで滑ってた
え、これめっちゃうまくないですか鬼道さん

鬼「わかったか?」
前「き、鬼道さん…」
鬼「どうした?」
前「…すごいよおおおおおお」
鬼「い、いきなり大声をだすな!」
前「だってだって!鬼道さんサーって滑っちゃうんだもん!すごいよ!」
鬼「そんなに誉められると調子が狂うな…」
前「いやほんとにすごいって!よし、やってみる!こーして…こう! …できた!?」
鬼「さっきよりは様になってきたな。どんどん練習するぞ」

よしっ!鬼道さんみたいに滑ってやるー!
こうしてたっけな…それっ!
って、やばい!こける…!

鬼「ッ由梨子!」

ズサーッザザッ
こけた…よね?でも痛くない…おかしいな…
あれ、なんかあったかい気がする

鬼「まったく…調子にのるからこうなるんだ」
前「き、鬼道さん!!あわわわ…ご、ごめんなさいいいい」

鬼道さんが助けてくれたんだ…
思いっきりお尻でしいちゃってたよ…
ご、ごめんなさいいいいいい

鬼「かまわん。このまま少し座って休憩しよう。ほら、はいっとけ」

そういうとマントをはらりと開いて
ふわっと自分のほうに引き寄せてくれた
あったかーい…えへへ、鬼道さんのマント!

前「あの、その…ありが、とう…有人…えへへ、マントあったk…」
鬼「…ッ」
前「んぅ!?」

なんか…今唇が…え、ちょ、え!?
やわらかいなぁ…ってそうじゃない!

鬼「…お前がかわいいこというからだ由梨子」

いやいやそれにしても急すぎ!
しかも人前でちゅーなんてっ!
恥ずかしすぎるって!

前「いや、だって…助けてもらったし…かっこよかったしっ」
鬼「…少し静かにしていろ」
前「ふぇ?ーッ!?」

そういうといきなり鬼道さんは
でぃ、でぃーぷちっす!?なるものを…
は、恥ずかしいよおおおおお
ていうかえ、ちょ、長いですよね
く、くるしい…!

前「んんんー!」
鬼「すまない、苦しかったか?」
前「鬼道さん長すぎ!息続かないって!ていうか人前だって!」
鬼「あんまり人も通ってないから見られてはいないさ」
前「いやなにめっちゃ冷静」
鬼「俺だって人前でこんなことしない」
前「いやしたし!」
鬼「だからそれは…由梨子がかわいいからだ」
前「き、鬼道さんなにいってんのおおお恥ずかしいいいい」
鬼「お、俺だって恥ずかしいに決まってるだろう!いいからそろそろ下りるぞ!」
前「あ、ちょ、まってよぉぉぉお」

里「ほんと…見せつけてくれるなぁ(笑)」
修「二人でいかせて正解だったな」
里「計画考えてきたもんね(笑)」
修「まったく世話の焼けるやつらだ」

-end-
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ