短編小説

□名前で呼んでくれ
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俺はいつまで…
『修ちゃん』なんだろう
ずっとちゃん付けで
呼ばれていたし
別に嫌なわけではない

だが今と昔は違う。
俺たちは付き合ってる
あの頃は友達同士だが
今は彼氏と彼女だ。

名前で呼びあったり…
するもんじゃないのか?


里「修ちゃん?」
修「ん、どうした?」
里「すごい難しい顔してたから考え事かなって」
修「まぁそうだな」
里「私でよければ話聞くよー?」

無邪気に首を傾げる里佳
ああ、可愛いな…
思わず抱き締めていた
いきなりで驚きつつも
体を預けてくる里佳に
俺は意を決して
聞いてみることにした

修「なぁ里佳…俺を名前で呼んだりは…しないのか?」
里「考え事って…そのこと?」
修「ああ。…どうなんだ?」
里「それはその…あのね?」
修「ん?」
里「普段は照れ臭いから…してるときとか…好きって伝える時だけ呼ぼうかな、って…//」
修「そう、か…//」

逆にこっちが照れ臭い…
ん、待てよ…それなら…

修「こういうことか」
里「え、ちょっ//」

里佳の言葉の意味を
理解した俺は
嬉しさからか
里佳を押し倒していた
こうなったらやるしかない。

修「してるときに言ってくれるんだろ?なら…やればいい」
里「いやそうだけどっ//」

しまったと呟く里佳に
する口実が増えたと
内心にやつく俺だった
里佳が言ったんだからな?

さあ…心も体も…愛してやる


-end-
 

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