短編小説

□おかゆのぬくもり
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里佳と登校してるんだが
里佳の調子が悪そうだ


修「里佳、調子が悪そうだが大丈夫か?」
里「なんだか体がだるくって…でも大丈夫ー」
修「あまり無理するなよ」
里「うんー」


里佳は無理しすぎだ
がんばるのもいいんだが
辛い時は頼ってほしい

こんな日に限って
しかも体育だ
サッカーだからな…
多分里佳は無理をする
心配だ…


前「サッカーだサッカー!」
鬼「あまり調子に乗ってると負けるぞ」
前「だーいじょーぶっ!」
修「里佳大丈夫か?」
里「んー、たぶん大丈夫だよー」
修「辛くなったら休むんだぞ。無理するなよ?」
里「うん、ありがと」


とはいうものの
無理をするだろう
気になってしょうがない
女子と男子は
別々でやるから
近くにいてやれない
大丈夫だろうか…


里「今日は足の調子いいなぁ」
前「お、りかっぺのシュート見れるか!」
里「前田ちゃんボール回してね!」
前「まっかせろー!」


…なんだか里佳
すごくやる気だな
こっちも授業だが
すごく気になる


前「よし、りかっぺいくよ!」
里「はい!よし…ファイアトルネード!」
前「お、右足のファイアトルネードだ!」

シュパッ ピピーッ

前「すごい!前半終了と同時だ!」
里「ふぇ…?あれ、おかしい、な…」

パタッ

前「り、りかっぺ!?」


女子が騒がしい…?
まさか…っ!


鬼「…騒がしいな。あれは…五十嵐じゃないか?」
修「里佳!!悪い、抜けるぞ!」

前「豪炎寺くん大変!りかっぺが!」
修「やっぱり体調悪かったんじゃないか…くそ、保健室に連れて行く!」
前「おねがい!」


里佳を抱えて
保健室へと走る


修「先生!…いないのか。しょうがない俺が…」


里佳とはいえども
気は引けるが
服を緩めなければ…
恐る恐る手を伸ばし
服を少し緩める


里「ん…」
修「!?」


び、びっくりした…
起きてはいないようだ
服を緩めて
温度計を脇に挟む
…熱はないみたいだ
疲れが出たんだな


修「まったく…無理するなといっただろ」


里佳を置いていくのは
心配だったが
まだ授業中だから
一応戻らないといけない
いつ起きるか
わからないから
ベット隣の机に
メモを置いた

傍にいてやりたいが
授業だから渋々
俺はグラウンドに戻った


前「りかっぺ大丈夫!?」
修「ああ、疲れがたまってただけだ。熱もないから起きたら大丈夫だとは思う」
前「よかったぁ…」
鬼「しばらく安静にさせてやるといい。」
修「ああ」


体育が終わり
昼休みになり
里佳の様子を
見に行ったが
まだ寝ていたから
そっとしておいた

部活を休んで
看てやりたいが…
円堂に頼んでみるか


修「円堂、今日の部活だが…」
円「里佳のところいってやれ!キャプテン命令だからな!」
修「すまない、ありがとう」
円「俺たちも心配してるんだよ。ちゃんと看てやってくれよ」
修「ああ」


HRが終わり次第
保健室に行こう
そろそろ起きてるか

…この担任
HRが異常に長い
なんだかんだで
10分ほどかかり
HRが終わったと同時に
俺は保健室に走った


修「里佳…起きてるか?」
里「ん…?あれ、私…」
修「起きたか。大丈夫か?」
里「うん。私体育で…」
修「体調が悪いのにサッカーするからだ。試合中に倒れたんだ。4時間も寝てたぞ」
里「え、もうそんな時間!?修ちゃん部活は…」
修「円堂からキャプテン命令で里佳を看てやれといわれたから大丈夫だ。みんな心配してたぞ」
里「ごめん…ありがと」
修「俺は大丈夫だ。帰れるか?」
里「うん、大丈夫」
修「荷物持ってくるから、その間に着替えとけ。まだジャージだろ」
里「わかったー」


教室に戻り
里佳の鞄をとり
保健室に戻った


修「着替え、終わったか?」
里「うん、大丈夫だよ」
修「それじゃ帰ろうか」
里「はーい」
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