修ちゃんと噂の彼女

□迫りくる影
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いろいろあったけど無事にサッカー部で活動中!
FFIも無事に勝ち進んでるんだ!
次の試合は2回戦目…御影専農との試合。
手ごわいって聞いてるけど…
私たちならきっと大丈夫だよね!

修「いくぞ、里佳!」
里「抜かせないよっスピニングカット!」
修「くっ…!さすがだな…負けてられないな」
里「へっへーん!」
修「次は決める!いくぞ!」
里「動きが変わった…!?あっ!」
修「ふっ、ボールもらったぞ」
里「あーやられたー!やっぱり修ちゃんには勝てないなぁ」
修「里佳は上手だからな、本気でやらないと」
里「ぶー、次は負けないもん!」
修「まったく里佳は…」
里「ちょっ、やめてよぉっ」
修「ははっ」

めっちゃ頭クシャクシャされた!!!
いやうれしいけど!!!
ファンの子の視線が痛い!!!

「−!!あいつ…!!」
「もう許せない…!」
「…やるわよ」

円「じゃあ今日はここまでな!」
修「里佳、一緒に帰ろう」
里「うん!」

修ちゃんと私の家はすごく近いから
いつも一緒に帰ってるんだー
別に付き合ってるとかじゃないよ?
そりゃそうなれたら…うれしいけど…
修ちゃんは友達としか思ってないんだろうなぁ

とかなんとかいってるうちに
お互いの家の分岐点に到着。
あー、もうちょっと一緒にいたかったな…

修「じゃあ、また明日な」
里「うん、また明日ー」

修ちゃんと別れて家に向かい歩く。
なんだか嫌な感じ…
すっごく不安。

里「なんかさっきから見られてる気がするんだよねー…なんだろ?」
「五十嵐…里佳さん?」
里「へ?」
「…修也くんのそばから…消えてもらうよ…!」
里「はっ!?」
「うらぁ!この…!この…!」
里「いやぁぁっ!!いっ…痛…っ!!」
「こんだけ足やりゃあサッカーできないねぇ?」
「ふふふっ自業自得よ!あはははは!いくよ!」

いた…い…
助けて…
あれ…?なんだか…
あったかい…?

修「里佳!!しっかりしろ!!」
里「しゅ、ちゃ…」
修「病院いくぞ!つかまってろよ!」
里「ごめ…ね…」

私はどうやら気を失ってしまったらしい。
起きた時はすでに病院にいた。

修「里佳!!大丈夫か!」
里「ん…修ちゃん…」
修「いったい何があったんだ…?」
里「それ、は…」

いえない、いえないよ…
こんなこといったら…
また修ちゃんは…

里「ちょ、ちょっと転んじゃっただけだよ」
修「本当か?」
里「う、うん!」
先「失礼。少しいいかい?」
修「じゃあ、外でてるよ」
里「うん、ありがと」

先「…検査結果だが…」
里「わかってます。…サッカー、できないんですよね」
先「…わかってたんだね」
里「自分の体のことぐらいわかります。」
先「その通りだ。…おそらくもう、サッカーはできないだろう。」
里「わかりました…。」
先「傷が治るまで入院してゆっくりしていきなさい。また見に来るからね」
里「はい。ありがとうございます。」

修「…里佳、入ってもいいか?」
里「どうぞ…」
修「検査結果…どうだった…?」
里「…」
修「どうした…?」
里「…きないんだって…」
修「え?」
里「もう…っサッカーできないって…っ…約束…したのに…っ」
修「うそ、だろ…?」
里「ぅ…ぅぅ…ぅわぁぁぁぁぁぁぁあ…っ」
修「里佳…俺の胸ならいくらでも貸してやる…!泣きたいときは…ありったけ泣くんだ…」
里「修ちゃん…っぅぅ…っ」
修「(この傷…転んでなるようなものじゃない…何があったんだ…?)退院できるまで…俺が身の回りのことしてやるから…心配するな」
里「あり、がと…」
修「学校終わったら、毎日様子見に来るからな」
里「うん…っ」
修「今日はとりあえず帰るから…ゆっくり休めよ」
里「わかった…あり、がとね…」
修「じゃあ、また明日な」

…言えないよ…
修ちゃんに迷惑かけられない…
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