短編小説

□鬼道…だと?
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母「里佳!もう朝やでー!はよ起きなさい!豪炎寺くんきてるよー!」
里「んー…?…ふぇぇ!?もうこんな時間!?早くしなきゃっ!」


あっちゃー…
寝坊しちゃった…
2時に寝たら
さすがにきつい…
机で寝ちゃって
なんか体痛いし…
ううー…
でも早くしなきゃ
待たせちゃだめだし!


修「おはよう。…大丈夫か?」
里「うん!ごめんね待たせて」
修「俺はかまわない。でも珍しいな寝坊するなんて」
里「昨日少し夜更かししちゃって…少し眠いけど大丈夫!学校いこー?」
修「ああ。まったく…無理するなよ?」
里「うん、ありがと!」


里「おはよ!」
前「おっはよー」
鬼「おはよう。…えらく眠そうだな」
修「夜更かししたらしい。授業中寝てそうだな」
里「だって眠いんだもんー…あ、そだ。(ボソッ)鬼道さん、できたよ。ありがと!」
鬼「(ボソッ)そうか、よかったな。がんばれよ」
里「うんっ」
修「(また二人で何か話してるな…昨日といい、何かあったのか…?)」
前「(鬼道さん何話してるんだろ…うー。気になる!)」


それから私は
案の定授業中爆睡。
気づいたら昼休みとか…
学校で寝たの久しぶり!
少しすっきりっ
あ、そろそろかな…
修ちゃんに声かけなきゃ


里「ねー修ちゃん、屋上で食べない?」
修「ん?ああ、いいが…」
里「じゃーいこっ!はやくはやく!」
修「わかったから、そんなに走るな、こけるぞ」
里「大丈夫ですよーだって…っとっと…」
修「里佳!?」
里「っと…なーんてねっ♪」
修「心配するからやめてくれ…もしけがでもしたら…」
里「ごめんごめん!あ、誰もいないーっ」
修「まったく…よし、食べるか」
里「うん!いただきまーす」
修「里佳、自分で弁当作ってるのか?」
里「うん、そうだよー。何か食べる?」
修「じゃあ…卵焼きもらっていいか?」
里「うん!はい、あーん」
修「えっ…恥ずかしいだろ…」
里「誰もいないんだしいいじゃん!ほら、あーん」
修「あ、ああ…これ…」
里「…口に合わなかったかな…?」
修「いや…すごくうまい。里佳、料理うまいんだな」
里「よかったぁ…好きなだけどーぞ!」
修「ああ、ありがとう。なあ里佳…もしよかったら、今度俺に弁当作ってくれないか」
里「ふふ、いいよっ!がんばるねっ」
修「楽しみだな」


よし…今なら渡せる!
チャンス到来っ!


里「あ、修ちゃん、あのね?」
修「ん…どうした?」
里「…誕生日おめでとう!」
修「覚えてたのか…ありがとうな」
里「これ、プレゼントにと思って…作ったんだー」
修「これ、ミサンガか…昨日の買い物ってこれか?」
里「うん、材料買いにいってたの。本人に言うわけにもいかないし…鬼道さんに相談したらミサンガはどうだって言ってくれたから作ってみたんだっ。慣れてないから下手だけど…」
修「里佳…っ」
里「えっ!?ど、どうしたの?」


急に抱きしめられて
すごくびっくりした…
どうしたんだろ…?


修「心配してたんだ…鬼道と話してるの、気になって、俺…」


そうだったんだ…
ヤキモチ妬いてたんだ
不謹慎だけど…
うれしいな…


里「心配かけてごめんね」
修「いや、いいんだ。わかったから安心した…もしかして里佳、寝不足なのは、これか?」
里「うん…けっこう時間かかちゃって…修ちゃん、手出して?」
修「ああ…ありがとう、里佳」


よろこんでくれたし
よかったなぁ
作った甲斐があった!
あ、これも見せなきゃ


里「これね、自分のぶんも作っておそろいにしたんだ!これなら修ちゃんが近くに感じれるかなって」
修「…俺もこれ、里佳だと思って頑張るよ。大事にする。でもあんまり心配かけるなよ?今日はちゃんと寝るんだぞ」
里「はーい」


寝不足になってでも
作ってよかった!
2つ分作ったから
時間かかったけど
これお守りにして
がんばるんだっ


-end-
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