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□ワガママ 後編
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チャイナの柔らかい髪を優しくタオルで拭く。シャンプーの香りがよりいっそう匂う。
「てゆーか台所で待てと言ったはずネ。いなかったからビックリしたアル。」
「…宇宙人にさらわれたと思ったかィ?」
「…ウン…。お前バカだからナ」「一言余計でィ」

俺がチャイナの後頭部をコツンと殴ったら「痛ぇっ!」と俺を睨んだ。
それからすぐに前を向き俺に背を向ける。

「……お前が居なくてすごく不安になったアル」

……え なにコレ
チャイナが俺を心配してくれたなんて…!!

俺は手を止めてチャイナ(後ろ姿)を見つめた。

「なっなんだヨ!!別にお前ごときに心配なんかしてないアルっ!!勘違いすんじゃネーゾ!」

そう俺に言い放ち耳まで真っ赤にするチャイナ。

可愛すぎでィ!!

俺の姿を台所で確認できずリビングで俺を見つけて安心しきった顔をするチャイナを想像すると堪らなくなった。

「…オイ、なに手止めてんだヨ!さっさと拭く……ひゃあっっ!!??」

気付けばチャイナを後ろから抱き締めていた。
あああああ
柔らけぇぇ………

「ちょっ…いきなり何するアルカっ!!」
チャイナは茹でダコの様に赤くなり俺の腕の中で暴れている。

その顔イイなァ。
……そそりまさァ。
完全にドS心に火をつけた俺はチャイナの肩に顔を埋めた。
「そーかィ。そーだよなァ。今のチャイナには俺が必要だろうねィ……」
俺はそのままチャイナの髪の毛を指に絡めた。
「……んぅ…」
首筋に当たる俺の吐息がくすぐったいのかギュッと目を閉じて身をよじらせた。

おいおい…
反則だろィそりゃ…
俺を喜ばせたいのかコイツァ?
そのままの状態で鼻で息を吸った。ふんわりとシャンプーとチャイナ自身の匂いが頭を支配する。

「なっなにクンクンしてるアル!!犬アルカ てめーはァァ!!」

「ワガママ言って俺を剥がせばいいだろィ?でもそしたら俺もチャイナにワガママ聞いてもらわなきゃなァ…。何してもらうか分からねーぜィ?」
「ぅぅぅ……こんのドS!!」
「そりゃ最高の誉め言葉だねィ」
俺はクスクス笑って強くチャイナを抱き締めた。

「ホント チャイナはいい匂いがするねィ。何か美味そうだ。












…………喰っちまいてェ。」

「はぁ!?何言って……
んっ……!」

チャイナの首筋に舌を這わせた。
……ぅわ 止まんねーわコレ。
「…やめ…っ。サドっっ…!」

とうとう俺は我慢出来ずに噛みつこうと歯をたてた。
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