Parody

□赤ずきん
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「行ってきまーす!」


森の中の小さな家から飛び出した赤い頭巾の少女が、バスケットを揺らして元気に駆けていきます。

「ああ、雪……ひとりでおつかいなんて大丈夫かしら。今さらながら不安だわ」

「心配は要らぬよ。あの子ももう小さい子供ではないのだから」

お父さんとお母さんは、雪の背中が見えなくなるまで、玄関で寄り添いながら見守っていました。
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