〜万屋の副業2〜
□Episodio uno T
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ギギ――ッ・・・
扉の開くの音がやけに響くとあるバー。
静寂を裂き、扉の向こうから人影が写す。
辺りは暗がりだらけの場で、和む空気は無と言っていいほどの環境だった。
「――ciao」
口元を歪ませ、一言を小さくつぶやきながら足を進歩する。
綺麗に整ってスーツを着こなしている男と目に見えた。
一歩一歩と足を進歩させるたびに扉から離れ、歩み寄った先は隣接に男が居座っている椅子の元。
「ふっ、久しぶりだな。見ない内に背伸びたんじゃないか?」
年老いた隣接の男は少しだけ笑って見せ、挨拶代わりのように余計な発言を付け加えた。
「相変わらず子供扱いするオヤジだな、アンタ」
男は苦笑いしずつ、年老いた男に返答してから椅子に腰を掛けた。
「一杯どうだ?」
「いや、遠慮しとく」
若い男に酒を勧める年老いた男だったが、それに対して即座に断る。
「何だ、その年でまだ酒が飲めねえってか?」
「違う。んなことより本題に入れ。無駄な時間に居座りたくない」
面白がってからかわれていると気づき、男は軽くキレ気味で話題を変える。
「そうだったな。用件は簡単だ。ちっとあるやつを始末してほしくてよォ」
「暗殺か」
「まあそんなとこだ」
年老いた男は、暗殺の依頼だった。
ここまで説明すれば一目瞭然。
彼の正体は、“殺し屋”
「si.その依頼、のった」
男はそれを快く依頼を承知した。
「それは頼もしい。で標的の詳細情報はここにまとっているから、参考にするといい」
「ん、」
束ねられている数枚の紙は若い男の手に渡された。初ページには、左上に写真が添付されており、文章の内容は名氏や性別、出身国、住所に家族構成などまでの個人情報がぎっしりと詰まっている。