08/06の日記
22:31
HAYAトキヤ生誕祭ということで…
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HAYATO&トキヤの超短編小説をここに書こうと思います。
そんなの無理ー、てか日記じゃねーだろ(´・ω・`)
など思った方は今すぐバックをお願いします。
それでもいいという方のみ、そのまま下へとお願いします\(^o^)/
ちなみに一言感想お願いします!m(__)m
感想次第では小説ジャンルに追加しようと思うので(^^)
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「今日だけ…HAYATO、ですか…?」
「はい!
今日は一ノ瀬さんとHAYATO様の誕生日なので…。
どちらも一ノ瀬さんですけど、HAYATOにもお祝いしたっていう思い出も作りたいんです」
「ですが、私はあなたの恋人である『一ノ瀬トキヤ』として共に祝いたいので…、少々複雑なのですが…」
「で、ですよ…ね。
すみません、無理な我が儘を言ってしまって」
目の前に立つ七海春歌が落胆のため息と共に小さく肩を落とした。
子犬が、耳を垂れさせ尻尾を落とす姿と重なり、なんだか罪悪感が心に渦巻き、一ノ瀬トキヤは
困り果てた。
春歌は、私がHAYATOとしてデビューし始めた頃からHAYATOを知り、熱烈なファンとなっていたのはすでに知っている。
しかしHAYATOと私は全くの正反対。
明るく無邪気で人懐っこい笑顔を絶やすことのないHAYATOは、はっきり言うと、演じるのが苦痛で仕方なかった。
春歌のおかげでHAYATO引退を宣言し、今ではHAYATOは伝説のアイドルとして闇に消えたのだが…。
滅多に自分の我が儘を言うことがない春歌が珍しく自分から言ってくれたのだ。
…何を迷う必要がある?
「…分かりました。
せっかくの愛しいプリンセスの頼みです。
今日はあなたの為にHAYATOを呼んできましょう」
「ほ、本当ですか!?
ありがとうございます!」
枯れた向日葵が太陽を浴びてのびのびと花を咲かせたかのように、眩しい笑顔を私に見せてくれた。
それだけでこちらまでも心から癒されてくる。
では準備してきますね、と自室に戻ること約15分ーー。
久しぶりのHAYATO専用の衣装に身を包み、髪を整え、精神を集中させる。
おはやっほーニュースがあった頃は毎日のようにやっていたこれらの作業がとても懐かしい。
よし、と気合いを入れ、彼女がいる部屋の扉を開け放ったーー。
「おーはやっほ〜!
今日はHAYATOとして、君に元気をお届けしちゃうよ〜!」
『一ノ瀬トキヤ』では絶対に見せることができない満面の笑みで、声で、明るさで演じた。
しかし言い終わった直後、勢いよく何本ものクラッカーが一斉に鳴り響き、紙吹雪がこちらへと飛んできた。
予想だにしない状況に、目を丸くして目の前を見る。
そこには春歌の他に音也、聖川さん、四ノ宮さん、レン、翔、渋谷さん、愛島さんの7人が笑ってそこにいたのだ。
状況の分からない私はただポカンと立ちつくす。
「トキヤ!誕生日おめでとー!!」
音也のその言葉を合図に、全員が祝いの言葉を言う。
皆の笑顔につられ、驚きの表情から笑顔へと変わった。
「…いや、今はHAYATOというべきで
はないのか?」
「へぇ、こうして間近で見ると、確かにテレビに出てるあのHAYATOだな」
「生のおはやっほーも聞くことができて、レディも嬉しそうじゃないか」
喜びに浸っていたところを、聖川さん、翔、レンの言葉ではっと我にかえる。
「ちょっ…、何故あなたたちがここにいるんですか!?
それに…ーー」
「おーっと、確かレディの話だと、今日1日は『HAYATO』で過ごすんじゃなかったのか、HAYATO様?」
「なっ…!!」
はめられた。
そう思い、春歌を見るが、申し訳なさそうに目を合わせてペコリと小さく頭を下げる姿は、故意ではないことがすぐに分かった。
「いつもと違うトキヤ、話してみたいです」
「あたしもー!
結局HAYATO様と仕事一緒にしたことなかったしさぁー」
「だから私は!
………僕は春歌ちゃんの頼みだからHAYATOになったんだよ?
みんなのHAYATOはもう引退したって言ったでしょ?」
あくまでも演じるなら完璧に。
その几帳面な性格が裏目にでたのか、あくまでもHAYATOの口調で、笑顔で言うと、なぜかおぉーと歓声があがった。
「本物のHAYATOだ!
俺が何度も頼んでも絶対やってくれなかったのにー。
やっぱ七海には弱いんだな、トキヤって」
「同一人物だとは到底思えないほどの変わりようだよなー。
なんか秘訣でもあるのか?」
なんだか屈辱的な気分でもある。
「ホントにすいません…」
いつの間にか春歌が目の前にきて、申し訳なさそうな顔で頭を下げた。
確かに決して良い気分ではないが、せっかくの誕生日だ。
たまにはHAYATOみたいなはっちゃけぶりで盛り上がるのもいいかもしれない。
恐る恐る頭を上げる春歌に、私はニッコリとHAYATOのスマイルで笑いかけた。
そして部屋にいる全員に聞こえる声で言い放つ。
「よーし!
今日はせっかくの僕の誕生日だし?
無礼講だにゃ!
思いっきりパーティーするにゃー!!」
「いえーい!」
私と音也の掛け声で、即興パーティーが始まった。
…と、その時。
「みなさーん!
僕特製のケーキができましたよ〜!」
キッチンからいつの間に作っていたのか、四ノ宮さんがどこからか持ってきたワゴンに、50センチはあるのではないかという大きさの特大ケーキを乗せてきた。
「な、那月…!
いないと思ったらそんな凶器を…!」
「わぁ!とてもおいしそうです!
一口食べてもいいですか?」
翔の言葉を遮り、何も知らない愛島さんが返事も聞かずにフォークで一口パクリと食べてしまった。
「あ…」
全員が青ざめて見つめる中、予想通り、愛島さんは一分も経たずに無言でパタリと倒れてしまった。
「お、おいセシル!?」
急いで音也が駆け寄るものの、セシルはピクリとも動かない。
「これは、殺人級だな…」
ぼそりと呟く聖川さんの言葉など気にすることなく、皿に一人前をよそったケーキを四ノ宮さんが笑顔で私の目の前に持ってきた。
「トキヤ君、いや、今はHAYATO君ですね。
僕の手作りケーキ是非食べてください!
はい、あーん」
「ちょ、待って…ま、待ってください!
僕には無理だにゃぁぁぁあ!! 」
ーーこうして、はちゃめちゃながらも賑やかなトキヤ&HAYATOの誕生日が、また一つ、皆の思い出として綴られたのだったーー。
トキヤ&HAYATO様
お誕生日おめでとー!!\(^o^)/
そしてすいません!!m(__)m
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