その他CP

□◆首輪
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「ん…ぁっ…」



今日もまた、見知らぬ男と体を重ねる。



シキが出掛けて二日。すでに3人の男に抱かれた。



シキが帰ってくるまであと二日…。



そう考えると長く感じてしまう。



俺の体はシキを求めていた。



その隙間を埋めるように男に抱かれる。



けれど何人に抱かれようともこの体が、心が満たされることはない。



この渇きを満たしてくれるのはこの世でただ一人…。


シキだけだ。



シキにメチャクチャに抱かれることを覚えたこの体は、普通の抱き方では足りない。



「っ、もっと…して、いいよ…?」



男の顔を見ながらそう呟くと腰を進める速さが増した。



それに体が反応し、背中がのけ反る。



力任せに突いてくる男。それによって与えられる快楽がシキに似ていた。



思わず目を細める。



と、小さな足音が耳に届いた。



耳を澄まさないと聞き取れないほど小さな足音。この足音は…。



視線をドアの方に向けると、ドアが微かに開き、そこから誰かが見ていた。



暗闇に浮かぶ血のように赤い瞳。



………シキ。



シキが帰ってきたのだ。



シキはただ音も立てず立っていた。



…妖しい笑みを浮かべながら。



俺はそのシキに笑みを返した。



と、シキは心底楽しそうに笑った、気がした。



男はまだ気づいてない。



「あ、はっ…んん、あんっ…」



更にスピードを増す。男も限界が近いのだろう。



「っ、あっあぁ―…」

「っ、く…」



男が小さく吐息を漏らし、俺の中に欲を吐き出した。


その途端、ドアが開きシキが姿を現した。



男の顔が一気に青ざめていく。



「…馬鹿が。」



小さく呟いてシキが日本刀を抜く。



「ギャァァァ!!」



ザシュッと肉を切り裂く音と男の断末魔が部屋に響く。










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