HUNTER×HUNTER

□休日の過ごし方
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今日は、久しぶりにイルミのお仕事がお休みらしい。なので…というわけでもないが恋人である私がイルミの部屋に侵入したらどうなるのか気になったので、ゴトーさん協力の元私は今イルミの部屋に来ている。
しかし、部屋に来たのは良いが、部屋の主はいないようだ。机に本が投げっぱなし放置され、なみなみと注がれたコーヒーは全然飲んでない。

(イルミはどこだ?)




少し部屋の奥に進むと天蓋付きのベッドが置いてある寝室に誰かが寝ている。
可能性は、極めて高くないが最悪の状況が頭を過ぎる。

(イ、イルミの奴…浮気か!?長い黒髪が出てますよ、お嬢さん)




少し動揺したけど、これはイルミの弱みに握る好機だと頭を切り替え、呼吸と共に上下している布団を勢いに任せてガバッとめくった。







布団をめくると天蓋付きのベッドで、寝ていたイルミがいたワケで…。当然、私としてはツッコミどころ満載なイルミにツッコミたいんだけど、見慣れない可愛さというのはナカナカに貴重で…イルミが起きるまでの間、彼を観察することにした。


寝ている彼は、当然といえば当然だが大きくて黒々とした目は閉じられていた。それに、少し残念だと思う辺り私はもう重症患者だと言えるだろう。
それでもいいのだ。
私は、残念だと思う気持ちを振り払い再び観察を続ける。
目から少し視線を下げればいつも、意地悪しか言わない整った口が今は静かに寝息をたてている。

(もう、しばらく見ていたい…)


ふと視線を上に戻せば、憎らし程サラサラな髪が目に入ってきた。邪魔そうな程顔にかかった髪を人差し指で慎重に退けてやると、くすぐったそうにして首をすくめた。
サワリと、開けっ放しの窓から入った風に白いカーテンがヒラヒラ踊る。







手持ち無沙汰は重々承知の休日は、木漏れ日の中うっすらとやって来て静かに去っていく。




(ん…ナナシ?)
(あ、おはよう)
(…はよ)

end

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後書き

イルミって、いつも忙しそうだけど休息もいるよねって話。

↓↓反省?[イルミ×月食]
















「どうかな、イルミ…?」
「良いんじゃない?」
「ほんと?やったね!」
「…でも」
「でも、何?」
「イチャイチャが足りない」
「え!?…た、確かに」
「というわけで書き直し」
「…えっ、うそーん!!」


201205
再Up



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