HUNTER×HUNTER

□大晦日
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寒い冬も半ばを過ぎ、今年は後一日を残す今日。
相変わらず私の炬燵に入り込むイルミに、とりあえず確認を入れることにした。


「ねぇ、イルミ」
「何?」
「今年は、家帰るの?」


私の家に(勝手に)居候としているイルミは、来年も実家に帰らないつもりなのだろうか…。たまには帰った方が良いと思うのだが、私たちの関係はそんな指摘が出来るほど親しくも無ければ深い関係というわけでもない。
ひどく曖昧なのだ。


「・・・ナナシは?」
「私は帰らないよ」
「なんで?」


炬燵の上に置いておいた煎餅を、イルミはもしゃもしゃと食べていく。対する私といえば、片手に鍋を持ち最後の作業に取り掛かっている最中だ。何をしているのかと問われれば、俗に言う年越し蕎麦を作っているのだ。


「今年は、雪降ってて帰るのが大変だから諦めた」
「俺ん家だって、降ってるよ」


(お前は、木の上とかビルの上を走って帰るだろ!)

心の中でツッコんだせいで、上手くいっていた作業に乱れが生じた。
飛び跳ねただし汁が腕にかかる。熱さを気合で受け止め、仕上げにかかった。


「イルミは走るから良いけど、私は交通機関使うから下手したら4日に帰ってこれないよ?」


実は、4日はイルミとの初デートの予定が入っている。
曖昧な関係は、クリスマスを境に少しずつ変わってきていた。少なくとも、デートするくらいには…。


「それは、ダメ」
「でしょ?今年は電話で済ませることにする」
「…」
「どうしたの?」
「俺も来年は、帰らない」


いきなり、考え込むからどうしたのかと思えば理由もなく彼は帰らないとのたまう。


「なんで?」


(一人きりだと、心配だなんて口が裂けても言えない…)

end

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後書き

皆さん、あけましておめでとうございます!!

まだ少し違和感のある二人を書いてみた(笑)

↓↓[イルミ×月食]


















「…」
「イルミ、どうした?」
「眠い…」
「ずっと、起きてたからね…。もう、寝る?」
「うん」


イルミが、ベッドにログインしました。


「月食も寝よ…」


月食が、ベッドにログインしました。



201205
再Up&改稿


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