サクラ大戦

□牢獄の中で
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あと1年になった。
あと1年でこの牢屋から出られる。

ここには、アタシ自ら入った。

巴里華撃団で敵を倒し、懲役をなくしてもらっていたが、2年だけ残ってしまった。

その汚れた体をきれいにするために隊長とデートした日、アタシは警察に連絡を入れて、隊長のアパートに来るように言った。

アタシは窓辺に腰掛け、明るい月を見ながら、隊長に話した。
アタシたちが話し終えると、警察が入ってきて、アタシを捕まえた。
隊長はそれを止めようとしたが、警部が止めてアタシはそのまま車に入れられた。
隊長がアタシの名前を呼ぶ…
アタシはとてもうれしかった。


今日の牢屋は一段と明るかった。
アタシの入っている牢は特別で、
昼夜関係なく暗い。
なのに、今日は昼間のように明るかった。
今は、昼間でもないのに…

その理由はすぐにわかった。
外に出ている月が明るかった。
アタシが汚れた体をきれいにすると、隊長に言った、あのデートの日と同じ月の明るさだった。
なぜか心が暖かくなる。
「隊長…大神一郎」
その一言にいろんな思いを込め、
月を見て言った。

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