第1期懲罰部隊

□甘えんぼう

ピピピッ

「39,2度風邪だね。今日は1日寝ててね」

「ああ」

陸奥は侵攻から島を守るため戦いっぱなしだったため熱を出してしまったのだ

いや、それよりもあの4人の相手をするのに疲れたというのが主な理由だろう

頭が痛い・・・

「薬を持ってくるよ。」

その言葉にうなずき体を横にする陸奥

しばらくすると健人が薬と水を持って部屋にもどってきた

「はい、薬」

薬と水を受け取り口に含む

「じゃあ僕は仕事があるから」

「ああ、わかった」

健人が部屋から出て行くのを見届けベッドで横になり目をつぶる



「陸奥、陸奥おかゆ持ってきたよ」

眠っていた陸奥を健人が起こす

陸奥はおかゆを受け取り食べ始める

そして陸奥が食べ終わると食器を持って立ち去ろうとする

すると陸奥が、

「いかないで、もっとそばにいてよ
たけひとぉ」

「えっ」

いつものクールな陸奥と違いなぜか甘えん坊の陸奥

健人は動揺が隠せず食器を落としてしまった

「たけひと、いっちゃやだぁ」

陸奥は熱のせいで幼いころにもどってしまったのだ

「たけひとぉ」

「大丈夫。僕は陸奥のそばにいるよ」

「ほんとぉに?」

「うん、本当。」

そうきくと陸奥はにこっと笑う

健人は陸奥が眠るまでずっと手を握っていた

fin



おまけ

次の日

「おはよう陸奥♪風邪よくなった?」

「ああ、健人なんかうれしそうだな」

「うん、君の可愛い姿が見られたからね♪」

「それどういう意味だ」

「秘密♪」

何がなんだかわからない陸奥ととても上機嫌な健人でした

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