小説
□佐助の受難LEVEL1
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上田城のとある朝。
雪も溶け小鳥もさえずる季節、むしろ雪に近づいただけで雪が溶けてじう人物がいた。
そう、上田城城主、真田幸村だ。
佐助の受難LEVEL.1
「佐助ええぇー!!!何処におる!!!!
朝から佐助を(団子を買いに行かせ様として)呼んでいるのにも関わらず、佐助が来ない。
…いや、正しくは佐助はもちろん護衛の為屋根裏に居たのだが…
(俺様の大事な給料で旦那の団子なんて買うかっつーの!!)
と思い、幸村のある意味必死な呼びかけの返事を黙っていたのだった。
「ぅむ…。佐助ぇー…本当に居らんのか…?」
(う゛っ!旦那が涙目になって俺様を呼んでる…っ!!)
罪悪感で一杯な佐助であった。
(ほぅ…某の涙目(嘘)にも返事がないとは…、本当に出かけているのか?…いや、佐助が任務で居なければ他の忍隊が教えてくれるはずだ…。
仕方ない…これだけはやりたくなかったのだが、最近佐助は某に構わなくなったからな)
…ギ…ギーコ…ギコギコ……
(ん?旦那、何してるんだろ?俺様の丁度真下だから槍持ってるのは知ってたけど…、)
ギッ!!ボコッ!!!!
「えっ!?う、嘘だろおおぉーー!!?」
ストッ!!!!!
「…何だ、つまらん。男ならドスンといけ、佐助。」
「いやいやいやいや。言いたい事は沢山あるけど、それは男関係ないと思うな俺様。」
「…で?何な訳?」
「お前が某が呼んでも呼んでも来ないのが悪いのであろう!!!!!」