criminal

□FILE.2 Secret Garden
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しばし通信機と虚しい睨めっこを繰り広げてから、諦めたように肩を落とした。

そのまま、そっと通信機をテーブルの上に戻す。

煌を毛布で包み直して静かに立ち上がり、出掛ける準備に取り掛かる。

そうは言っても、無造作に脱ぎ捨てられた服を着るだけなのだが。

決して、“しばらく起きない”事を告げられたからではない。

煌の眠りが深い事は、カルノも重々承知していた。

恐らく、起こすまで起きないだろう事も、容易に想像は出来る。

用意を手早く済ませると、カルノはもう一度だけ煌へと振り返った。

「じゃあ、ちょっと行って来るからな?」

そっと呟くように言って、静かに部屋を後にしたのだった。



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