criminal
□FILE.2 Secret Garden
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「色々と鬱憤が溜まってそうね」
苦笑交じりに揶揄めいた言い方をするレイジーを軽く睨んでから、カルノは溜息を吐く。
「溜まりまくりだよ。……っていうか、俺が聞きたい事はもう判ってるんだろ?」
レイジーは薄い笑みを浮かべてから煙草を取り出した。
「吸う?」
言いながら、カルノに箱を放る。
「……1本だけなら……」
その誘いを受けながら、カルノは呆れたように周りを見回した。
「っていうか、ここ一応病院だろ?」
「一応じゃなくても、病院ね。」
「いいのか?」
誰でも知っている常識だ。
病院は禁煙だということは。
しかし、そんなカルノのお伺いすらレイジーは鼻で笑って退けた。