criminal
□FILE.2 Secret Garden
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この瞬間だけでも、自分のものにしたくて、所有印を刻み込んだ。
「……アッ……カル、ノ……」
抵抗するのを無視し、シャツをはだけさせる。
顕になった綺麗な鎖骨に、赤い花を無数に散らせる。
耳を掠める吐息は、まるで甘い蜜のようだ。
―― 重ねるのは罪か、それとも……
……それとも、消えない傷か ――
「これが、カルノの……望み……?」
与えられる刺激に喘ぎ声を抑える事が出来ない。途切れさせながらも、煌は問う。
「ああ、そうだ」
カルノは何の迷いもなく答えた。