criminal
□FILE.2 Secret Garden
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―― そう、手に入れるのが望み……欲しいのは“ココロ”
その応えがどれ程までに煌を絶望の淵に追いやるものか。
カルノが後悔するのはずっと先のこと。
失念していたのだ。
その行為によって得られる“温もり”を知らない煌にとって、無言で“玩具”であることを突きつける事と同意義だという事を。
「いい、よ……」
「え?」
いきなりの言葉に、カルノは茫然とする。
「……きて……」
言いながら、煌はカルノにその身を預けた。
夜の褥が、2人を覆い隠すように幕を下ろす。
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