criminal

□FILE.2 Secret Garden
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カルノは、そっと隣で眠る煌の柔らかい蜂蜜色の髪の毛を梳いてやる。

すると無意識なのだろう。

くすぐったそうに身を捩ると、カルノの肩口に顔を埋めるように摺り寄せてきた。

それは、1年経った今も変わらない煌の癖だ。

甘い吐息が肩口に掛かって、カルノは思わず息を飲み込む。

腕枕をしたまま身体を煌の方へ向けると、そのままそっと抱き締めた。

素肌に伝わる体温が、今“ここ”に煌がある事を言葉よりも確かなものとして伝えて来る。

規則正しい寝息に、安堵の溜息を漏らした。

視線を下ろせば、そこにはあどけない寝顔があって。

衝動に駆られるままに、そっと額に唇を押し当てた。

余程眠りが深いのか、煌は微動だしない。



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