criminal
□FILE.3 Scarlet Lily
3ページ/49ページ
「じゃあ、緋岐君達の合格を祝って……乾杯……」
「乾杯ッ!」
少々照れ気味のアリアの乾杯の音頭と共に、杯が高らかに上がる。
「学校どう?楽しい?」
相変わらず、微笑を浮かべたまま煌が問うのに、苦笑を浮かべながら緋岐は応える。
「まあ、今日初めて行ったばかりだからなあ……何とも言えない、かな?」
「いっやあ、よく頑張ったよなあ!」
酒を一気に煽りながら、拓磨は緋岐の背中を無遠慮にばしばし叩く。
「痛いって、タク兄」
それに緋岐は本気で訴える。