Short Story
□Other
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4†初めて†
「あ、雪……」
道を歩いていると、空に白い花が舞い始めた。
ゆっくりと見上げてみる。
手袋を外して、そっと手を伸ばせば、白い花が手の中に消えていく。
ツンとした僅かな痛みと、痺れたような感覚を残して、ひとひら、またひとひらと舞い降りては消えていく。
「何やってんだよ!こんな手袋外して……」
突然、頭上から降って来た声が、浮遊していた俺の意識を現実へと引き戻した。
待ち合わせしていた相手だ。
振り返るより早く、大きな手が俺の手を背後から包み込んだ。
「うわっ!冷たい!全く……」
ブツブツ言いながら、握り締められたそこから、優しい温もりがじんわりと広がった。
「ああ、そっか……あれが……」
そこで俺は、初めて判った。
―― あの、ツンとした痛みが
(温もりを得て)
―― あの、痺れたような感覚が
(冷たさを知った)
―― “寒さ”なのだと……
それは、彼らが再会を果たし、初めて迎えた冬の小さな物語 ――
【END】
〜・〜・〜・〜・〜
はい!とゆーわけで、後書きです♪
今回は名前を出さなかったのですが……誰なのかお分かり頂けたでしょうか…?
はい!カルノと煌です(^。^;)
まだ、再会してから間もない時ですね。
煌、頭は良い筈なのに……色んな面でお間抜けさんです(笑)
多分、寒いとか暖かいとか、意識したこともないんじゃないかとwww
一緒に住んでるのに、外で待ち合わせてるのは……まあ多分、仕事の関係なんでしょう!
煌が仕事済ませて連絡したら、カルノが「迎えに行くから待ってろ!」とか言ってそう……
……Σはっ(°□°;)
話より後書きが長くなりそうですッ!
色々語りたいのですが……それはまた後日ということで♪
ではでは(^∀^)ノ
2012/6/20