コードギアス
□この手に、ちっぽけな幸せ
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僕、枢木スザクは
愛機であるランスロットをキャメロットに戻し、
ラウンズ専用の公務室へ向かった。
「はぁ…」
1ヶ月にわたる長期の任務が終わって
さっさと自室に戻りたいというのが本音だが、
報告書を出さなくてはならないので欠伸をかみ殺して公務室への廊下を歩く。
携帯で時間を確認すると、7月9日の12時56分。
こんな時間になっては公務室にも誰もいないだろう。
そう思いながら、扉に手をかける。
ガチャ、と扉を開けてから、顔をあげる。
すると突然、パ―ン、という派手な音と、
大きな花束が僕の顔面に飛び込んできた。
「Happy Birthday!スザク!」
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