REBORN小説
□ボスからの贈り物
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それはスクアーロが自室で寛いでいた時の事…
バンッ!
ビクッ!
突然、勢い良く部屋の扉が開いたものだから、スクアーロは肩を跳ねさせた。
開けた人物はザンザスで、なぜか少し怒った様子。
すごい勢いで近づいてくるものだから、殴られるのだろうと身構えていたスクアーロに、
「…おいカス
これをやる」
と一言言うのと同時にザンザスは何かを渡した。というより投げ付けた。
スクアーロは気になって箱を開けてみると、中に入っていたのは…
「…なッ…指輪ぁ!?」
なんとシンプルなシルバーの指輪だった。
(これ爆発とかしねえよな…)
「左手の薬指にはめておけ、わかったな?」
ろくに目も合わせず、言い終わるとすぐに出ていってしまった。
(…でも左、義手だからな…)
そう思いながらも、スクアーロはちゃんと義手の薬指に指輪はめることに。ボスの命令は絶対だ。
ベルに見つかって、『左手の薬指に指輪』の意味を知って顔を真っ赤にする事、
実は指輪の内側に『 X to S 』と刻み込まれているのに気付くのは数時間後の話。
END
まだお互いの気持ちには気付いていない