HPlong

□必要なものは?
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「確かに、アキラが言う通り素敵なところね…。その分不思議も一杯だけれど。
ホグワーツにはあんなに大きい人もいるの?」

そう言うハルキの目線の先には
ボウボウと長い髪と荒々しいヒゲの大男が居た。

「ハグリッドだよ。ホグワーツの森の番人さ。」

「そうなんだ…。あれ?」

あの、小さくて、くるくるした黒髪の男の子は誰だろう。
どこかで見たことがあるような…。
でも今まで一度でさえ会ったことが無いことは確かだった。
不思議な力のせいで学校になんて行けず、友達はアキラしかいない。
けれど、遥か昔からずっと知り合いだったような、そんな…。

「どうかした?」

「ううん…。知り合いにあった気がしたんだけど、気のせいだったみたい。
行こう、次はフクロウ屋だよね?」


「か、か…可愛い…。」

感動の声をもらしたのはハルキだった。

「アイツなんてどう?」

とアキラが指をさす方に向かう。
ハルキが寄るとそのフクロウは嬉しいのかはわからないが
ハルキの目を見て寄ってみせた。

「この子にする。」

運命的な何かを感じたようだった。

「じゃあ次は猫だねー!」

可愛らしい茶色のフクロウを抱えたハルキと店の奥へと足を進めた。


「猫…!」

ねこねこねこ。どこを見ても猫。
どの子にしようかな、と店内をフラフラしていると、
棚の上からアキラの頭に飛び乗ってきた。
三毛猫だった。
アキラは何事もなかったように頭に乗せたまま2人で会計を済ませ、

「教科書を買いに行こう。」

と言った。
こちらも運命的な出会いを果たしたようだった。
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