HPlong
□青白い少年
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「やぁ、君たちもホグワーツかい?」
顎のとがった青白い男の子が声を掛けてきた。
そうだと答えると、
「僕の父は教科書をみてるし、母は杖を見てる。
これから2人を引っ張って父を脅して競技用の箒を買わせるんだ。
一年生が自分の箒を持っちゃいけないなんて理由がわからないね。
君たちは自分の箒を持っているかい?」
その男の子はしゃべり続けている。
アキラもハルキも、ハリーも箒を持っていないので首を横に振るしかないのだった。
「クィディッチはやるの?」
「クィディッチ?」
ハルキが聞き、ハリーがううん。と答えた。
アキラだけが口を開き、
「簡単にいうと、箒に乗って動き回るボールを追いかけるのさ。」
といった。
「そうさ。僕はやるよ。父は僕が代表選手に選ばれなかったらそれこそ犯罪だっていうんだ。
ところで、君たちはどの寮に入るかもう知ってるの?」
「ううん」
「まぁ、本当のところは行ってみないとわからないけど。
だけど僕はスリザリンに決まってるよ。僕の家族はみんなそうだったんだから。
ハッフルパフなんかに入れられてみろよ。僕なら退学するな。そうだろう?」
「ウーン」
「そうかしら?」
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