HPlong
□青白い少年
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「あの男は誰?」
急に男の子は窓のほうを顎でしゃくった。
「あれはハグリッドだよ。ホグワーツで働いている森の番人だよ。」
「それだ、野蛮人って聞いたぞ。どうして君と一緒なの?両親は?」
「彼って最高だと思うよ。両親は…死んだよ。」
「おや、ごめんなさい」
謝っているような口ぶりではなかった。
「でも、君たちの両親も僕らと同じで同族なんだろう?」
「魔法使いと魔女だよ?そういう意味で聞いてるんなら」
「私も両親は魔法使いと魔女だったと聞いてるよ。」
だから、自分も不思議な力が使えたのね、と今更納得したハルキ。
気まずそうに黙っているのはアキラだけだった。
「他の連中は入学させるべきじゃないと思うよ。
手紙をもらうまで、ホグワーツなんて聞いてこともなかった、
なんて奴もいるんだ。考えられないようなことだよ。
入学は昔から魔法使いの名門家族に限るべきだと思うよ。
君たち、家族の姓は何ていうの?」
ハリーが答える前に、マダム・マルキンが
「さぁ、おわりましたよ、坊ちゃん」
と言ってくれたおかげでこの子と会話をやめる口実ができてくれて好都合だった。
「じゃ、ホグワーツでまた会おう。たぶんね」
と気取った男の子が言った。
最後にアキラを見ていたことをミナノは気づいていた。
「外にハグリッドがいるから。紹介するよ。」