HPlong
□空気クラッシャー
1ページ/4ページ
「どうして校舎がこんなに広いの?」
大広間でそう漏らしたのはハルキだった。
階段の数も多いし、途中で段が消えたりなんてありえない。
「あぁ、僕が知るはずがないだろう?」
そう答えるのはハリーで
「もう幽霊なんかに出くわしたくないよ…。」
と肩を落としたのはロンだ。
ロンとはハリーを通して友達になった。
唯一の友達、アキラとは寮が同じになれず離れてしまったために
一人でも知り合いが増えるのはハルキにとって、とても心強かった。
「今日はなんの授業だったっけ?」
ようやく席に着いて、
ハリーがロンに尋ねた。
「スリザリンの連中と一緒に魔法薬学さ。
スネイプはスリザリンをひいきするっていうけど
本当かどうか今日わかるだろう。」
「スリザリンと一緒なの!?」
と嬉しそうに声を上げたのはハルキ。
「君はスリザリンなんかと一緒で嬉しいのかい?
奴らがいつどんな風にひいきされるかもわからないんだぞ…。」
変わってるね、君。とロンが言う。
「幼馴染がスリザリンなの!だから一緒に授業受けられるのが嬉しくて…。」
「それなら納得。」
「マクゴナガルが僕たちをひいきしてくれればいいのに。」
とハリーが言ったそのとき丁度郵便が届いた。
ヘドウィグはハリーの皿に手紙を置いて行った。
急いで開けてみると、下手な字で走り書きがしてあった。
≪親愛なるハリー
金曜の午後は授業がないはずだね。
よかったら三時頃お茶に来ませんか。
君の最初の一週間がどんなだったかいろいろ聞きたいです。
ヘドウィグに返事を持たせてください。
ハグリッド≫
ハリーはロンから羽ペンを借り
≪はい。喜んで。ではまた、後で≫
と書いてヘドウィグを飛ばした。