HPlong

□空気クラッシャー
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「どうして校舎がこんなに広いの?」

大広間でそう漏らしたのはハルキだった。
階段の数も多いし、途中で段が消えたりなんてありえない。

「あぁ、僕が知るはずがないだろう?」

そう答えるのはハリーで

「もう幽霊なんかに出くわしたくないよ…。」

と肩を落としたのはロンだ。
ロンとはハリーを通して友達になった。
唯一の友達、アキラとは寮が同じになれず離れてしまったために
一人でも知り合いが増えるのはハルキにとって、とても心強かった。

「今日はなんの授業だったっけ?」

ようやく席に着いて、
ハリーがロンに尋ねた。

「スリザリンの連中と一緒に魔法薬学さ。
スネイプはスリザリンをひいきするっていうけど
本当かどうか今日わかるだろう。」

「スリザリンと一緒なの!?」

と嬉しそうに声を上げたのはハルキ。

「君はスリザリンなんかと一緒で嬉しいのかい?
奴らがいつどんな風にひいきされるかもわからないんだぞ…。」

変わってるね、君。とロンが言う。

「幼馴染がスリザリンなの!だから一緒に授業受けられるのが嬉しくて…。」

「それなら納得。」

「マクゴナガルが僕たちをひいきしてくれればいいのに。」

とハリーが言ったそのとき丁度郵便が届いた。
ヘドウィグはハリーの皿に手紙を置いて行った。
急いで開けてみると、下手な字で走り書きがしてあった。

≪親愛なるハリー

金曜の午後は授業がないはずだね。
よかったら三時頃お茶に来ませんか。
君の最初の一週間がどんなだったかいろいろ聞きたいです。
ヘドウィグに返事を持たせてください。

ハグリッド≫

ハリーはロンから羽ペンを借り

≪はい。喜んで。ではまた、後で≫

と書いてヘドウィグを飛ばした。
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