HPlong
□真夜中の決闘
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「やあ、随分ご機嫌だねマルフォイ」
「なんだよアキラ、君には関係ないだろ」
「いーや、関係なくもないのさ。君さっき大広間でハリーたちに決闘を申し込んだろ?」
「それがなんだって言うんだ」
「なぜ行かないんだい?約束の時間はもうすぐだけど」
「僕がポッターたちと本気で決闘すると思ったのか?ッハ、馬鹿だな!」
「予想はしてたさ、確認しただけ」
「ならもういいだろう?さっさと部屋に戻ったらどうだ?」
「そうだね、それじゃあマルフォイ」
「ああ。…って待て!そっちは部屋じゃないぞ!」
「トロフィー室に用事ができたからね」
「お前、まさかポッターたちに付くのか?!」
「どっちに付くとか付かないとか、そんな幼児みたいなことを…」
「血を裏切るものになりたいのか!」
「自分はハリーたちに知らせにいくだけさ。そこに血は関係ない」
「だ、だけど彼奴らはグリフィンドールだぞ!」
「違うよマルフォイ、彼らは『友達』だ」
「でも、君はスリザリンだろう?」
「はあ…」
「な、なんだよ」
「家柄、血、寮…。マルフォイ、君がそれでしか他人を測れないなら、君も周りからそれでしか見られていないということだ」
「…」
「君にはそれ以外の魅力もあるだろう?少なくとも自分は、そう思っているよ」
「え、」
「じゃあね、マルフォイ」
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