戦勇。

□悲しみ
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いつもと変わらない日常。

今日もまたモンスターが襲ってくる。

そのたびにクレアシオンが倒してくれる。

本当は僕だってクレアシオンと戦いたい。

なのにクレアシオンはそうさせてくれない。

僕だって本当は強いのに・・・





「ねえクレアシオン」

「・・・」

「どうしてクレアシオンは僕に戦わせてくれないの?」


我慢ができなくなり僕はクレアシオンに問いかけた。

なのに、クレアシオンは何もしゃべらない。


「ねえ。話してくれたっていいじゃん」


むうっと不機嫌そうに答えるとクレアシオンの動きが鈍った。

これはチャンスかもしれない。


「そっか・・・クレアシオンは僕のことが邪魔なんだよね・・・」

「ちがう」


やっぱり!


「じゃあなんで?」

「・・・アルバに怪我してほしくないから・・・」


クレアシオン・・・!!

ああ・・・やっぱり

君はすごく優しいね


「ありがとう。でもね、僕だってクレアシオンの役にたちたいんだ。わかってくれる?」


僕がそういうと、クレアシオンはこくんとうなずいてくれた。

ああ・・・かわいいな



なのに・・・

なんでモンスターがくるのかなあ

雰囲気ぶち壊さないでよ


「僕が殺るからね」


不機嫌オーラがわかったのか、クレアシオンはうなずいてくれた。

せっかくの雰囲気を壊したんだから落とし前はつけてよね?




久しぶりだったけど、不機嫌だったこともありすぐ退治できた。


「ね?クレアシオンと一緒に戦えるよ?」

「・・・わかった。でも、無茶は・・・」

「うん。しないよ」


大丈夫。

クレアさんみたいなことはさせないから。

もう、クレアシオンを悲しませることもないから。

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