リレー小説
□この時間は
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今日はバスケ部レギュラーでの勉強会の日。
勉強会とは、皆で得意科目を教えるというごく普通のこと。
しかし、レギュラーである彼らに追試という言葉は存在してはならないことだ。
そこでキャプテンである赤司は自分で作ったテストを皆にやらせ、解説をするといった行為が始まった。
それが勉強会。
ちなみに赤司が作るテストはもともと難易度が高く、期末や中間でのテストでよく出る問題ばかりだった。
なので嫌でもこの勉強会に参加しなければならない。
黒子は決意を胸に秘めながら図書室のドアをゆっくりと開けた。
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中に入ると赤司が紙を整理していた。
多分あれはテストだろうと。
「やあ、黒子。早かったね」
黒子の気配にいち早く気づいた彼は動かしていた手を止めて、黒子の方に目を向けた。
「それは赤司君もでしょう。皆さんはまだなんですね」
「ああ。紫原達は大丈夫だと思うが、問題は青峰だな」
「そうですね。緑間君にはがんばってもらわなければいけませんからね」
青峰はキセキの世代の中でも一番の問題児だ。
勉強の出来具合は黄瀬と同じようなものだが、彼は勉強自体を嫌がるためすぐに逃げ出そうとする。
そんな彼をつれてくるのが緑間の仕事だ。
野生児といってもいい彼をこの図書室までつれてくるのにはよほどの筋力と体力を必要とする。
そんな緑間に同情しているとドアのノックする音が聞こえた。
「失礼するっス!」
「来たよー赤ちん」
黄瀬と紫原だった。
「どうも」
「うわあっ!?黒子っちー!早いっスね」
「そうですか?別に普通だと思いますが・・・」
黄瀬が黒子に驚くのはいつものことなのであまり驚きはしない。
「赤ちん。お菓子ー」
「ここは図書室だから終わってからな」
「ぶう・・・」
紫原はお菓子を目当てに図書室に来ているのだ。
勉強会が終われば赤司からお菓子をもらえる。
そんな条件を出したからからこそ彼はここまでくるのだ。
「後は緑間君と青峰君ですね」
残りは先ほど同情していた彼ら。
もともとくるのが遅いのはわかっているのでさほど心配はしない。
「いつくるかわからないからな。先にはじめようか」
赤司の言うことは前から変わらないので、黒子たちもあわてることはせず、赤司の言うことを素直に受け止めた。
こうして彼らの勉強会が始まった。
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伝言
・教科ごとで交代予定。何の教科をやるかは任せます。
教科:国語、数学、理科、社会、英語
あとなんかありそうだけど考えるの面倒
・次までに緑間、青峰を登場させてください。
返事が来た二日後ぐらいに伝言は消しますのでお願いします