遊戯王

□闇の影に動く者
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静寂に染まる真っ暗な中
闇が動き出す
それは正義なのか
それとも悪なのか

「なあ、遊星。本当にここかよ」

一人の男が目的の場所を眺めるようにみながら、遊星に問いかける。
遊星は男の問いかけに頷いた。

「はい。ここだと情報が入っています」

そういうと、また別の男が大声で騒ぎ出した。
目的地から離れているが、聞こえていないか少し心配だ。

「すげーな!でかい屋敷だな!」

「迷うそうですね・・・」

少し不安そうにしている男がそういうと、また別の男が頭をぽんっと叩いた。

「そのための遊星がいるだろう。心配しなくても大丈夫だ。なあ、相棒」

男が相棒という男に向かって問いかけると、彼は笑顔で頷いた。

「そうだね。みんなの力を合わせれば大丈夫だよ。もしなにかあっても助け合うから」

そうだよね?と問いかけると、みんなそれぞれの口調で返事をした。

「あ、遊星君。時間大丈夫かな?」

相棒と呼ばれる男が遊星に問いかけると遊星は時計を確認した。

「もうすぐですね。ユウギさんとアテムさんはそろそろ行った方がよさそうかもしれません」

「わかったぜ。なら行こうぜ、相棒」

「うん。皆も気をつけてね」

ユウギが皆に言うと、返事も聞かずアテムと行ってしまった。
残された遊星たちは互いの内容を確認することにした。

「まず、十代さんは俺と裏口からの侵入となります。それは大丈夫ですね?」

遊星が十代に確認すると、十代は「おう!」とガッツポーズをしながら元気よく答えた。

「遊馬は一階の窓から。場所はちゃんと指定してたが・・・」

「ああ、わかってるぜ!ホールあたりだろ?」

「ああ。わからなくなったら連絡しろ。」

「おう!」

「あと、遊矢だが・・・」

遊星が遊矢に目をやると遊矢は笑っていた。

「大丈夫です。2階のベランダから入ります。もちろん、ターゲットから一番遠い ところからですよね?」

「ああ。大丈夫だな」

遊星はそういうと、時間を確認した。

「そろそろ時間だ。いくぞ」
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