遊戯王

□闇の影に動く者
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その頃、ユウギたちは森の中をゆっくり歩いていた。

「なんで僕たちはだけ早いのかな」

「なんでって・・・相棒が体力ないからだろ?」

アテムが木々をかきわけながらユウギの前を歩いてゆく。

「それはそうだけど・・・なんか申し訳ないっていうかさ。みんながんばっているのにこうしてのんびり歩いていいのかなーって」

ユウギも草をかきわけながらアテムの前を歩いていく。

「あいつらは足が速いからすぐ追いつく。それに、ボスであるお前が心配なんだよ」

「そうかなー?ねえ、もう一人の僕は僕と一緒にいて大丈夫なの?」

「ああ。俺はお前を守るという使命があるからな。それを破ったらあいつらに怒られる」

「えー。そんなことないよ」

他愛もない話をしていると、ユウギは時間を確認した。

「そろそろ時間だけど・・・」

「もう着くぜ」

「そっか。さすがだね、遊星君」

「そうだな。そろそろ身を隠すぞ」

「うん」

タイムリミットまであと1分

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枝や草に気をつけながら遊星たちは屋敷に向かって走り出していた。
音を立てないよう。
でも速く。
そんな能力を身につけているからこそ、こういった仕事ができるのだろう。
しばらく走っていると遊星がみんなに聞こえる最低限の大きさで話し出した。

「遊馬はそのまま真っ直ぐ進め。十代さんと遊矢は右にいくぞ」

「健闘を祈ってるぜ、遊馬!」

「がんばってください」

「おう!」

十代や遊矢の励ましに遊馬が返事をすると、それが合図かのように遊星たちが右に向かって走り出した。

「俺もがんばらなくっちゃな!」

遊馬はそう言うと、遊星に言われたように真っ直ぐ走りだした。


遊星たちはというと、何度か方向を変えながらも屋敷の裏口にたどり着いた。
遊星は遊矢に上に行くよう指で指示をだすと、遊矢はそれを理解したのか登れるところを探し出した。
すると、少しずつだが小さな段差を見つけ、遊矢は軽々と飛び移った。
しかし、場所が悪いことに気づき、遊矢はベランダの上である、屋根に飛び移った。
音を立てないよう静かに進んで行くといい場所を見つけ、そのまま待機することにした。

タイムリミットまであと1分
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