テニスの王子様

□バレンタイン
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プルルルル プルルル

リョーマは携帯がなっていることに気づき、雑誌を置いた。

誰からと思っていたら遠山からだった。


「もしもし?」

「コシマエーー!」

「うるさい、ちゃんと聞こえてるよ。
で、なに?」

「あんなー、チョコがほしいんや!」

「チョコ?」


リョーマは金太郎の言葉に疑問を持った。


「なにかあった?」

「バレンタインや」


金太郎がチョコといった意味が分かり、そうと答えた。


「なんで?」

「何でって・・・コシマエからほしいんや!・・・あかん?」


金太郎は寂しそうな声をしていた。

そんな声を聴いたリョーマは、困り果てていた。


「わかったよ。何がいい?」

「せやなー。何でもええで、コシマエの手作りがええ!」

「手作りって・・・なんでもいいの?」

「おん」

「・・・わかった」

「よっしゃー。おおきに」


話はそれで終わった。

リョーマはチョコをあげたことはない。

もちろん、作ったことも・・・

「まあ、どうにかなるよね」

リョーマは、明日のためにレシピを集めた。


*   *   *


電話が終わった金太郎は、はしゃいでいた。

「コシマエからのチョコや〜。
そういえば、いつ貰うか決めてへんわ・・・
どなんしよう・・・」


金太郎はチョコを貰う方法を考えていた。

明日は学校もある。


「ん〜 せや!
わいが学校休んでコシマエんところに行けばええねん!
それがええ」


金太郎は、学校を休むことにした。


*   *   *


リョーマはチョコを作り始めた。

「まずはチョコを細かくきざんでっと」

リョーマは簡単な溶かして固めるチョコにした。

これならまずくはならないだろうと考えたのだ。


「ボールに入れて・・・お湯で溶かす・・・」


=20分後=


「何とか出来た」


チョコが固まった。

後は袋に包んで持っていくだけだ。

しかし、明日は学校もあって会いにいけない。


「・・・学校終わってから行こう」


リョーマはそう考えた。


すべては明日・・・
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