テニスの王子様
□君に会いたかった
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レギュラーたちの頭がパニックになっているとき、ドアが思いっきり開いた。
みんなの視線がそっちに向くと・・・
「『東京にきたんや!』」
大阪にいるはずの遠山金太郎が目の前にいた。
金太郎は携帯の通話をやめると、リョーマに近づいてきた。
「久しぶりやな、コシマエ!」
「さっきまで話していたけどね」
突然の西のルーキーが来て、レギュラーたちは固まっている。
しかし、リョーマは動じることがなかった。
「会いたかったで、リョーマ・・・」
金太郎はリョーマにしか見せない、大人っぽい表情をしていた。
リョーマはそんな金太郎が好きなのだ。
リョーマは頬を赤く染めて、そっぽを向いた。
「・・・俺も、会いたかった」
恥ずかしながらも話してくれるリョーマは可愛い。
金太郎はそう思いながらリョーマを抱きしめ、キスをした。
リョーマは驚いたが抵抗はしなかった。
ただ触れるだけのキスだったが、とても長かった。
話したときにはリョーマの顔は真っ赤になっていた。
「可愛ええ」
金太郎はリョーマの頬にキスをした。
「〜〜〜ほらっ、帰るよっ!」
リョーマは顔を赤くさせながら早足で部室を出た。
金太郎も出ようとしたとき一瞬止まって、固まっているレギュラーたちを見た。
「リョーマは渡さんで」
そういうと、金太郎はリョーマを追った。
部室に残されたレギュラーたちはただ、ルーキーが出て行った扉を見ていた。
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