テニスの王子様
□Happy Birthday!金ちゃん!
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4月1日、今日はワイの誕生日や!
まあ、今日も部活があんねんけどな・・・
白石たち覚えてくれとんのかなぁ・・・
部活なかったらワイ、コシマエん所に行っとるんやけどなぁ・・・
コシマエも覚えとったらええな。ワイの誕生日。
あっこんな事考えとる場合やないわ!
はよいかんと白石に怒られるわ!!
金太郎は急いで家を出た。
* * *
金太郎が学校に着くともうみんなそろっていた。
「金ちゃん、ギリギリやなぁ」
「なあ白石、今日何の日か知っとるか!?」
白石の話を無視して金太郎は話しかけた。
その言葉を聞いて、白石は自信あふれた表情をして答えた。
「知っとるで。エイプリルフールやろ?」
「・・・せやな」
それだけ言うと金太郎はおとなしくなった。
いつもはうるさいので注意をしている白石だが、今日は静かでこれはこれで寂しいのだ。
白石は後ろから金太郎の肩を叩いた。
「冗談や。金ちゃんの誕生日やろ?せやからちゃんとプレゼント用意したんや」
その言葉を聞いて金太郎は白石に抱きついてきた。
「ほんま!?おおきに!」
いつもの笑顔。
それはこの空気を和ませてくれる。
しばらく抱きついていると千歳が割り込んできた。
「時間かけすぎばい」
「嫉妬か?千歳?」
「・・・」
「せっかくの金ちゃんの誕生日なんやで?」
「・・・金ちゃん、すまんばい」
「ええで!」
三人でのほほんとしていると校門から声がした。
金太郎たちは校門のほうを見ると・・・
そこには青学のレギュラーがいた。
もちろんのその中には金太郎の好きな人もいる。
金太郎は青学のレギュラーたちを一人一人見ていくと、帽子をかぶった小さな少年がいた。
金太郎はその少年に向かって走り出した。
「コシマエーーー!!」
すごいスピードで来た金太郎を少年は受け止めた。
バランスは少し崩れたが、倒れはしなかった。
「久しぶり、金太郎」
それは越前リョーマだった。
「コシマエーー、めっちゃ会いたかったでーー!!」
「うるさいって」
そういいながらもリョーマは抵抗をしない。
金太郎がリョーマにしがみついていると、白石が近寄ってきた。
「金ちゃん、四天宝寺からの誕生日プレゼントは越前くんや」
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