黒執事
□わがまま
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「セバスチャン」
「どうされましたか、坊ちゃん?」
坊ちゃんが仕事を一段楽したときはいつものことでしょう。
「何か甘いものをくれ」
やっぱりそれですか。
いつもあれほど言っているのに・・・
何度言えば分かるのでしょう。
「いけませんよ。アフタヌーンティーの時間までまだあります。我慢してください」
頑固なあなたは我慢などできないでしょう・・・
ですが、私もあなたの執事であるからにはしっかり注意していかなければ・・・
「できない・・・」
やはりそうですか・・・
では、いつもの方法を使いましょう。
「ハァ・・・本日は坊ちゃんがほしいものをおつくりします。
ですから、仕事を終わらせてください。いいですね?」
「ああ。なら今日のスイーツはザッハトルテがいい」
やはりこの方法しかないですね・・・
「かしこまりました」
私はわがままな主人のにザッハトルテを作るために、厨房に向かった。
いつも同じことの繰り返し・・・
ですが、退屈にならないのでいいとしましょう。
私は、あなたの執事。
あなたのために仕事をこなしましょう。
「セバスチャンさーん!」
今いいところでしたのに・・・
まあいいでしょう。
「またあなたですか」
あくまで執事として・・・
あなたに仕えましょう
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