黒執事
□ご褒美
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〜厨房にて〜
「今日はハロウィンですよ!バルドさん、メイリンさん、お菓子持ちましたか?」
「おうッ!メイリンはどうだ」
「ちゃんと持ちましただよ。それでは!」
「「「TRICK OR TREAT!」」」
「ほっほっほっ」
使用人たちはお菓子をあげている。
楽しんでいるが・・・
「あなた達!楽しんでいるのもいいですがさっさと仕事なさい!」
「はっはい!」
仕事をしていないのでセバスチャンに怒られました。
使用人たちは自分の仕事場に戻った。
「やれやれ、浮かれるにもほどがありますよ。さて、あの方たちがいないのでさっそく準備に取り掛かりましょう」
セバスチャンは晩餐の準備に取り掛かった。
もちろん、デザートを二つ作ることも忘れていない。
厨房にいないといけないバルドはというと、セバスチャンに怒られないようにフィニのところに向かっていた。
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「こんなところですかね。おや?アフタヌーンティーの時間ですね。」
セバスチャンはシエルがいる部屋へ向かった。
セバスチャンがドアをノックすると入れと返事があり入った。
「失礼します。アフタヌーンティーをお持ちしました」
「ああ」
シエルは読んでいた書類を置き、セバスチャンのほうを向いた。
「本日はガトーショコラです。紅茶はニルギリをどうぞ」
「・・・まあまあだな」
「ありがとうございます」
シエルにお礼するとセバスチャンは書類に目を向けた。
デザートが二つだからなのか、仕事をきちんとこなしている。
「おや、もう終わりましたね」
「まあな。少し疲れた」
「仕事は終わりましたので自由に過ごしてもいいですよ」
「ん。なら少し寝る」
「では、ちゃんと布団をかけてくださいね?お風邪を引きますので」
シエルはうんざりしながらわかったと答える。
「それでは、晩餐の準備をしてきます」
「ちゃんとデザートを二つにしろよな」
「わかっております。それでは失礼します」
セバスチャンが部屋から出たのでシエルも寝ることにした。