黒執事

□キスでどうにかなる
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「坊ちゃん、お目覚めの時間ですよ」


僕はいつもどおり起きようとした。

だが、足に何かあった。

見てみると・・・シッポ?

どこからと思い、引っ張ってみると・・・


「ひゃっ!」


か、体が・・・!!


「おや、坊ちゃん。可愛らしいですね」

「はあ?どこがだ」

「頭についている耳ですよ」


耳にも何かあるのか!?

シエルは手を頭へ恐る恐る持っていくと、確かに何かある。


「どうなっているんだ!」


シエルは驚きのあまり、ベットの上に立った。


「おや?シッポもあるのですね。何とも可愛らしい・・・」


セバスチャンは、シエルのシッポを触ってきた。


「ちょっセバスチャン!やめ・・・ひゃあっ!」


どうやらシッポを触られると感じてしまうようだ。

それに気づいたセバスチャンは、シエルの頭の耳も触ってきた。


「やぁんっ!」

「おやおや、感じているのですか?」

「ちっちがう!」

「それにしては良い声を出していますよ?」

「ひゃあぁんっ!」


シッポと耳をなでられさっきより大きい声が出てしまった。

シエルは何回も触られて、つかれきっていた。


「セバスチャン、これはいつ治る?」


セバスチャンに聞けば、何かわかるだろう。

そう思いシエルは、セバスチャンに問いかけた。


「さあ?明日には治っているのでは?

 それにしても・・・坊ちゃんがネコになるとは・・・」


セバスチャンのネコバカモードに入った。

こうして、ネコのようになでられると心地はいい。

しかし、耳やシッポは嫌がるわけだ。

セバスチャンになでられ、ボーとしていると、セバスチャンが急に手を止めた。


「本日の仕事はどうしますか?」


確かに、今のシエルはネコに近い。

使用人に見つかったら、なんと言われるだろうか。


「仕事はここでやる。
 
 使用人たちには、絶対にここに入れるな。いいな」

「御意」


一応パジャマのままだと寒いので、着替えることにした。

セバスチャンは使用人たちに部屋に入らないことを伝えるのと、
朝食をとりに行った。

・・・なぜ、服にシッポの穴があるんだ?


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