短編集
□夕焼けの目
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「ねぇもっくん」
昌浩が俺に声をかけてきた。
「ん?なんだ?」
昌浩は俺をじっと見ると口を開いた。
「もっくんってさ、本当に夕焼けみたいな目だよね・・・」
いつもこういっている。
俺はあまり触ってほしくないんだが・・・
ん?まだ何かいいたそうだな。
「どうした?昌浩」
顔をのぞいてみるとほんのり赤くなっている。
「いや・・・えっと・・・」
何かいいたそうにしているがその姿がかわいくて仕方ない。
「あのね・・・そのもっくんの夕焼けの色・・・もっくんは好きじゃないみたいだけど・・・俺は好きだよ」
俺はビックリした。
まさか、昌浩から『好き』だといってくれるとは思っていなかった。
いつも、恥ずかしがっていて自分から言わないのに・・・
ま、俺はそんな昌浩も好きなんだがなぁ・・・
そんな事言ったら怒られるしなぁ
「もっくん?」
おっと、考え事していてた。
「すまんすまん。昌浩がそんなこと言ってくれるとは思っていなくてな。ありがとう。俺もお前が好きだ。」
「///そっか!じゃあもう寝るね。おやすみ。紅蓮・・・」
またまた俺はビックリしたが本性に戻り、昌浩の頭に手をのせた。
「おやすみ。昌浩・・・」
昌浩は俺の光・・・
ずっと、ずっと・・・
=END=