novel

□noisily
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「なぁ
お前さ、いつから俺の事好きだったの?」


部室でお茶を飲んでいる時間、
ボッスンが唐突に問いかけた。


その質問を受けたのはもちろん
最近ボッスンの彼女になったばかりのヒメコである。


「ぶはっ!!!
ななな何て質問ぶつけてきよんねん!!!
スイッチもおんねんぞ?!」


「まぁまぁいいじゃないかヒメコ☆
それは俺も聞きたいぞ」

スイッチのメガネがキラリと光る。


「そうだよ
別にスイッチにはいいだろ」


「・・うっ」


二人の妙な勢いに押され、
ヒメコは観念したようにぽつぽつと話し始める。


「・・いつからって・・・
アタシもよくわからんけど。。
ま、まぁ結構前や!!」


顔を真っ赤にしながら曖昧なことを言うヒメコに
スイッチが突っ込んだ。


「結構前?というのはいつ頃のことだ?
まぁ予想では俺がスケット団に入った時には
すでに惚れていたと思うのだが」


「えぇ?!
お前そんな前からわかってたんか?!」

ヒメコは驚いてスイッチを見る。


「ヒメコはわかりやすいからなww
そして今の発言はそれを認めたということかwww」


スイッチは無表情ながらも勝ち誇ったような雰囲気を醸し出してきた。


「ホンマうざいやっちゃな、お前!!
そうや・・・その頃にはもう好きやった///今思えばやけど。。
も、もうええやろ!!」


ヒメコは早く会話を終わらせたいのか、
開き直って強い口調で言った。


「お、おぉ//
そんな前からかよ。。
俺マジでまったく気付いてなかったわ〜」


なぜか感心したようにボッスンが言う。


そんなボッスンをヒメコはジロっと睨んだ。


「そうやろなぁ。
アンタがそんなんやから
アタシがどれだけ苦労した事か。。

アタシの胸触ろうが、お互いの体が入れ替わろうが
アンタちっともリアクションせーへんし。

そーかと思えばいきなり“結婚するか”とか冗談で言いよるし、

バレンタインの時やって鈍感すぎるし、
ホンマどんな神経しとんのかと思ったで!!」


「え・・おぉ悪ぃ・・!」


ボッスンは苦笑いしながら謝るが
ヒメコのトークは止まらない。


「更谷に着替え覗かれた時も失礼な事ばっかぬかしよるし、
二人で映画見に行った時だって仁に・・・・」


「だ〜〜〜っ!!
だからほんと悪かったって!!!」


どこまでも続くヒメコの口撃を
なんとかボッスンが遮った。


「そん時は俺もガキだったから。。
でも今は俺の方が好きなんだからいいだろ?」


さらっと爆発的な威力のあるセリフを投下するボッスン。


「・・・!!!
/////
いまでも・・・
アタシの方が好きやっちゅーねん。。」


ヒメコはすっかり乙女の顔になって小さくつぶやいた。




「・・・二人とも俺の存在を忘れてはいないか?」


「あぁ!!!スイッチ!!!
い、いやいやいや今のは・・・」


「まったくこれだからリア充は。
突然二人の世界に入りこむから困ったものだ。
しかしこんなこともあろうかと
途中からビデオに撮っておいて良かった★イイゾイイゾモットヤレww」



「ス、スイッチィィ〜〜〜!!!」

「返せやコラ〜〜〜!!!!!!!!!」


この後部室では壮絶なビデオカメラの争奪戦が繰り広げられたという。


Fin  
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