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□035 コード
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デュオの生命を維持させているのは・・・彼の身体に繋がれた無数のコード。
「何故」
お前なんだ
ミッション中、俺を庇って負傷したデュオ。
最後に微かな笑みを口元に浮かべて頭垂れた。
その後の事はよく覚えていない。
自分と同じ位の体格の少年を抱えたまま、己の持つ能力を全て・・・いや、それ以上・・・出し切って、その場から逃げ切ったのだ。
「お前が二度と笑わないのは」
堪えられない。
どうかもう一度、微笑んでほしい。
デュオの魂に繋がれた見えない一本のコードは、今日も祈りを送り続ける。