恨み辛みの果て
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「先輩…目を、目を開けてください…」
冷たい頬。
固く閉じられた瞳。
「こんな所で寝たら、風邪引いちまいますよ…ただでさえ寒がりなのに…」
なんで、嘘、だよな?
「先輩、」
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「う、あっ…あ゙あぁああぁあっっ!!」
死なないで。
約束したのに。
俺、一生懸命修行してるんだ。
先輩に見合う男になるために。
お願いだから。
俺、なんでもする。先輩の望むことなら、なんでも…
「先輩っ先輩!嫌だぁっ死ぬなよ!なんでっ誰が、こんなっ!!」
あいつだ。
あいつが先輩を殺した。
許さねぇ、絶対に
「さ、作兵衛…!」
「ああ…食満先輩…雅先輩を殺したアバズレは天に還しました…これで、これで先輩は戻ってきてくれる…俺のこと、認めてくれますよね…?」
先輩、もう、貴女を傷つけるものはないんです。
だから、戻ってきて―――